Depthは2014年11月3日にリリースされた4対2の非対称形マルチサバイバルゲームです。 Left 4 Deadの対戦モードや、近頃ではEvolveなどが近いでしょう。
四人のダイバー達の目標は鮫の巣窟である海底遺跡や沈没船、はたまた暗闇の海底洞窟などに眠る財宝を手に入れ、それを持ち帰るための無人潜航艇S.T.E.V.Eの護衛。 その為にS.T.E.V.Eと共に水底へと進み、特定のポイントでS.T.E.V.Eが金庫をこじ開けている間はそれを護衛し、全ての金庫を開けた後に母船へと帰るまでに破壊されないようエスコートする、あるいは鮫のリスポンチケットを0に全滅させることで勝利する。
一方、鮫側プレイヤーは鮫達が静かに暮らす楽園へと侵入した盗人ダイバー共を一人残らず食い殺し、リスポンチケットを全て消費させ全滅させることが勝利条件となる。
無人潜航艇S.T.E.V.EはMAP上に配置された金庫へ移動し、そこで金庫を何分かかけてこじ開け、再び次の金庫へ移動といったルーチンを繰り返すので、1ゲーム内の時間の殆どが金庫をこじ開けるS.T.E.V.Eの周囲で展開される。 金庫の周囲は基本的に屋内となっており、ダイバー達はその中でキャンプし鮫を迎え撃つことになるので、屋内の構造を活かしキャンプする事が鮫の機動力を活かした一撃離脱を困難にしダイバーの生存性を高める基本戦略だ。
キャンプ戦略に鮫が対抗するために全てのキャンプ地の壁や床や天井には破壊可能なポイントが設置されており、 それらを破壊し見通しを良くすることで、機動力を活かした一撃離脱や壁を破壊しながらの突入でダイバーの虚を突く事ができる。
なおそれでもやはり建造物の内部である以上ある程度の行動が制限されてしまうので、攻撃に最も適しているのが次の金庫…キャンプ地への移動中の隙を狙うことがベターだ。
S.T.E.V.Eは鮫の攻撃を受けるとスタン効果が発生し、システムが一時停止し再起動までの数秒間行動不能に陥るので、移動中の開けた場所で鮫に連続攻撃を受けた場合、遮蔽物もなく一方的になぶり殺される可能性も有るため、ダイバーにとって最も緊張するべきタイミングとなる。
深い海の底では太陽の光も殆ど届かず暗闇となっている場合もあり、優れた感覚を持ち離れたダイバーをハイライト表示で見通せる鮫はともかく、ダイバーにとっては下手なホラーゲームを凌ぐホラー展開が襲いかかることになり緊張感のあるゲームを演出する。
しかしそこは叡智と文明を携えた人類、フレアの投擲により周囲を明るく照らしたりソナーブイの設置により広範囲を策敵することで対抗可能となっている。
ただし、フレアやソナーは使い切りの消耗品のため補充のために現金を多く消費することになる事も頭に入れて置かなければならない。 消耗品で現金について触れたのでここからはプレイヤーのアップグレードについて触れよう。
ダイバー鮫双方に武装や能力のアップグレードがあり、ダイバーは現金を使い買い物をすることで消耗品の補充や上位武装を入手できる。 ダイバーのアップグレードに必要な現金の入手方法には二種類ある。
その一つは無人潜航艇S.T.E.V.Eが金庫をこじ開ける度に手に入る$1000程度の定期収入。常にキャンプし続けるだけでもゲームの進行度に応じて確実に手に入るので慣れない内はこの収入だけに頼ってしまいがちだ。
しかし、それだけでは上位の武器を手に入れる頃にはゲーム終盤となってしまい、強化された鮫に対抗できる力を手に入れる前に既に全滅しかけているなんてことになりかねない。 何せ武器の購入だけでなく消耗品の補充も行わなければならないし、鮫を一撃で仕留められるハープーンガンや弾切れの際に使うためのサブウェポン等々、現金はいくらあっても足らない。
よって、ダイバー達はMAP上に落ちている金品を危険を賭して拾い集める事が必須となるが、財宝を手に入れただけでは収入にならず、それをS.T.E.V.Eに届けることで初めて現金の収入が手に入るシステムの為に、せっかく拾ったのに持ち帰る途中で襲われ失うことも有る。 金に目が眩み財宝目当てにキャンプポイントから一人飛び出たダイバーは鮫にとって恰好の標的であり、チームのリスポンチケットを無為に減らしてしまう敗因にもなりうる。
その中で「金か。命か。」で揺れる心の天秤の上で、いかに立ち回るかがダイバー側プレイヤーのテクの見せドコロであり、単なるサメシューターで終わらない、Depthの重要な戦略要素である。
かたや鮫は1キル毎に手に入るポイントを割り振ることで"進化"という形で様々なスキルを手に入れることでパワーアップする。 「ヘルス自動回復」「スタミナによるダメージの肩代わり」「S.T.E.V.Eスタン時間の倍増」「旋回速度向上」等々。 様々なスキルを的確に手に入れることによりある程度の方向性を持った特化を行えることがプレイヤーごとの鮫の個性を演出し、多様な戦略を生み出す。
なお筆者は速度上昇とS.T.E.V.Eスタン時間倍増などを成長させた、嫌がらせ特化な陰湿深海鮫プレイが好みです。
余談だが、このゲームのダイバーが使う水中銃にはH&K社のP11、ソ連製SPPやAPS水中アサルトライフル。ロシア製の最新水中アサルトライフルであるADSなど、珍銃奇銃マニアなら思わず反応するような鉄砲が豊富に出てくる。
水中戦闘という珍しいロケーションのFPSゆえの個性は唯一無二とも言えるかも知れないのでマニア諸氏は是非とも遊んで欲しい。
Depth公式サイトにて大型アップデート
主な内容としては。