魔法というより工業っぽい錬金術『Opus Magnum』

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
2,050円
GREENER 筆者:GREENER Steam プロフィール
ハイどうもこんばんは。ご飯から堆肥を錬成できる錬金術師、豚さんです! それからこっちは話し相手ロボの「ボットちゃん」です。
 
ですよね!
 
成る程、確かに! それでは早速ゲーム紹介に参りましょう。
いやいや。会話成り立ってないじゃん! 喋ってないし!
む! なにを言うんですか、これを見て下さい! (ガッチャコン)
(カタカタカタ)
ホラ!
驚きの低性能! あとネーミングが星新一っぽい!
くっ……、仕方ないので続投でいいですよもう。
今日もパンツを穿かずにお送りします、名称未定です!
それは穿きましょうよ……。
Opus Magnum
さ、今日ご紹介するのはこちら。鉛から黄金だって作れちゃう。原子レベルで素材を分離・結合させて別の物質に組み替える錬金術パズルゲー『Opus Magnum』です。主人公は新米錬金術師。雇い主の要望に従い、試薬と呼ばれる原料を加工して目的の物を作ります。
Opus Magnum
こんな画面で、素材を結合させるマスや掴んで動かすアームの基部マスなんかを左から取り出し、ヘクス上に自由に配置していきます。石灰化は赤や青の原子を白に変化させるものです。
下のとこ、動画編集ソフトのタイムラインっぽい。
そこに各アームがどのタイミングでどんな動きをするのか入力していくので、実際の機能も似たようなものです。こんな感じに動かせます。
命令の最後で「初期位置に戻る」とすればループするので、同じものを6個作って納品できればクリアです。クリアするとGIFアニメが出力できる辺りは以前紹介されたInfiniFactoryでもお馴染みの展開ですね。同ジャンルの2D版なのでSpaceChemの後継作とも言えますが、いずれも開発元は同じZachtronicsなので、もはやお家芸でしょう。
ただ同社の他ゲーと大きく違う点は、とにかく緩いんです。
気温か硬化剤が足りなかったのかな。
紙幅が足りなくなるのでいちいち突っ込みませんからね?
進めて進めて。
例えば詰将棋を想像してください。配置がこうで手駒がこれだけ。何手で詰めろ。普通はそんな感じで出題されます。
ところが本作には制限がありません。敵の配置だけは決まっていますが、駒は何個使ってもいいし、何手かけても構いません。とにかく王を討ち取れ、といった調子です。
具体的には、この問題は予算500G以内でやれとか、20マス以上使うなとか、そういうことは一切言われません。それどころか、材料の入荷場所も完成品の出荷場所もこっちで決められます。なので、さっきの問題もクリアするだけならこんなんでいいんです。
わかりやすい!
(クリックして再生)
それはパズルとして成立するの?
これがするんです。問題をクリアすると、あいつは何Gしか使ってないぞとか、こいつは何マスしか使ってないぞと、フレンドの記録と世界中のプレイヤーのスコア分布が表示されます。
Opus Magnum
これどうやったのか気になって、先に進まなくなるやつだ。
そうなんです! ゲーム側が締め付けてこない分、こっちにはまだ余力があります。むしろやっと肩が温まってきたぜ、くらいの感じです。そこで好記録を見せられた日には、そりゃ挑戦しますよ! これが面白い!
自主的に挑んでるだけなので「え……どうやったの!?」とは思っても、不思議と「こんなの(難しすぎて)解けるわけねえだろ!」とは感じません。「できなくて当然、できたら偉い」な感じが、失敗を恐れさせず、挑戦を気楽なものにしてくれるんです。この心理的な誘導が実に上手い。
ちなみにぼくの初クリア時はこんな回路でした。
27エリア。
(クリックして再生)
最初から結構コンパクトだね。
ギュッと密集させてちゃんと動くと快感なんです。その後も改良を重ねまして……
アームを減らして22エリアまで圧縮。
(クリックして再生)
さらに減らして21エリア。
(クリックして再生)
この記事の執筆中にもまだ無駄があるなと気づき、今は19エリアまで削減に成功しました。そんな感じでSteam上ではプレイ時間に計上されていませんが、GIFを見てああでもないこうでもないと、ゲーム終了後も脳内プレイを続行している事がままあります。かるい中毒です。
ちなみに記録上のプレイ時間は?
貰い物ですが、入手からわずか7日間で40時間超えました。
ドハマリしている!!
たまたま土日が雨続きだった所為もありますが、買い出しにも行かずこればかりやってたので食材が尽きて備蓄の乾麺とか食べてました。
肉食べようよ。豚肉。
他にもゲームシステム上では評価されないシンメトリーな美しさを追求してみたり、ルーブ・ゴールドバーグ・マシン、いわゆるピタゴラ装置のような無駄な動きを楽しんだり、一つの問題で延々遊んでいられます。
素早い! 31サイクル。
(クリックして再生)
多分サイクル追求の試作だったような……。
(クリックして再生)
TIS-100だとかShenZhenだとか、ついていけないと感じるゲームも作る開発元ですが、本作はとにかくゆる~いつくりなので秋の夜長にちょっと頭の体操などいかがでしょうか。
これ掲載される頃はもうガッツリ冬だからね?
……!?

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