闇の力を使うマフィアのボスを操作し、激しい戦闘を繰り広げられるFPSを紹介していく。 本作の魅力は、大きく3つ。激しい戦闘、バイオレンスな表現、よく練られたストーリーだ。 シングルプレイヤーは5時間ほどで終わってしまうものの、戦闘が癖になりついつい2週目をやりたくなるはずだ。 またCOOPモードもあり、非常にユニーク(特にINUGAMI)なキャラがいるので操作していて楽しく、各モードは短いが、結構長く遊べる。
本作の戦闘は非常に激しい。主人公の体力は低めに設定されており、銃の命中率もあまりよろしくない。通常のFPSとは違い銃での戦闘よりも、ダークネスの力での戦闘がメインとなっている。 ダークネスは掴み・投擲・処刑といったアクションができる。近くにあるパイプを掴んで投げ飛ばしたり、車からドアを引き剥がして盾にしたり、姿勢を崩した敵を投げ飛ばして近接攻撃で追撃したりと、とにかく激しい。 敵の数がそれなりに多く、カバーできる場所も限られているため、ダークネスの力を連続して使っていく必要がある。少し忙しいくらいで、充実した戦闘となっている。 HPの低い敵は処刑ができ、HPの回復や弾丸の補給、スキルのクールダウンなどは処刑を主として行う。処刑は長すぎず、見ていて爽快なので、忙しい戦闘でちょっとした息抜きが出来きアクセントとして良い。
その激しい戦闘を盛り上げるのがバイオレンスな表現だ。部位欠損は当然のように存在し、近接攻撃はある程度方向を決めれるため、思い通りに敵を切断できる。鉄パイプを投げれば貫通して勢い欲壁に突き刺さり、プロペラを投げれば真っ二つに千切れ、処刑で体を引き裂いたり、臓器を抉り出したりと、やりすぎなくらいだ。
ストーリーの展開はうまく練られ纏まっているのでわかりやすく、こういった作品でありがちなプレイヤーがついていけないということは無く、公式の日本語も十分な出来で、前作をプレイしていないからストーリーが理解できないということは無いだろう(筆者は前作未プレイ)。
COOPモードは4人のキャラがおり、シングルプレイの背後で進んでいるストーリーをプレイすることになる。味方の近くにいるとプレイヤーが強化される以外に特に目立った点はなく、ただ敵を処刑しながら進んでいくだけだが、このプレイできるキャラが変り種ぞろいで、見ていて飽きない。こいつら主人公でもう1作品を作って欲しいくらいだ。
全体的にみれば大味だし、システムの詰めの甘さや、難易度の低さが気になるが、それ以上に濃密な戦闘やゴア表現を楽しめるはずだ。