『Wolfenstein: The New Order』クリーン&ディストーション

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
2,200円
DLC
1,980円
バンドル:3,300円)
SHINJI-coo-K 筆者:SHINJI-coo-K (池田伸次) Steam プロフィール Twitter blog
Wolfenstein: The New Order

本稿が世に出る頃には続編の『Wolfenstein II: The New Colossus』が発売されプレイしている者も少なからず居るだろう(海外と日本とで発売日が異なるが)。そこで今回は前作である『Wolfenstein: The New Order』の魅力をあなたにお伝えしようと思う。本稿をもってして本作を買い、続編も買うなんてことになれば望外の喜びだ。

◆本作の導入と世界観
Wolfenstein: The New Order

1946年、第二次世界大戦でナチスドイツが進軍。その戦時中、主人公でありアメリカの諜報員である「B.J.ブラスコヴィッチ」は、とあることで意識を失い植物人間となってしまう。そして1960年のある日、彼は再び目を覚ますことになる。本作での1960年という時代は第二次世界大戦で勝利を収めたナチスドイツが世界を支配し、悪夢のような状況が繰り広げられているのだった。

◆丁寧なチュートリアル
Wolfenstein: The New Order

本作はチュートリアルが丁寧に作られており、インゲームでできることを一度に羅列して提示しない。初めて現れる要素が出るときにちょうどよく説明がポップアップされるといった感じだ。よって、プレイヤーは混乱することもなくスムーズにプレイできる。

Wolfenstein: The New Order

また、ゲーム内で取得し閲覧できるジャーナルの類い、キャラクター情報など本作の周辺情報、物語の進捗なども伝えてくれる。ポイントは本作をプレイする上で必須ではない、必ず見なければならないものではないという点だろう。殆ど無視してさくさく爽快感を味わいながらプレイしても何の問題もない。

◆静と動のハイコントラスト

本作はFPSとしてのシリーズ原点とは大きく異なり、モダンなシューターとして様々な要素が取り入れられている。旧作を多少ともなり知っていれば本作に“ステルス要素がある”のは意外に思うだろう。このステルス要素だが、場面によっては敵の司令官がおり、司令官に見つかると増援を呼ばれてしまうというシステムがある。よってステルスで仕留める訳だが、実際のところ、この要素は易しめに作られており、多少見つかっても殆ど問題ない。しかし、ゆるいのにも関わらず楽しいのは流石“Wolfensteinの名”を冠するだけある。そしてそれを冠する以上、ステルスではない戦闘は、音楽で言うところのハイゲインでディストーションが掛かったような毛羽だったプレイだ。その点は次のパラグラフで記す。

ステルスナイフキルの手触りも非常に良い
◆ハイゲイン・ディストーションな戦闘

本作はなんと“アサルトライフルの二丁撃ち”ができる。アサルトライフルに留まらず拳銃でもそうだし、その他の武器でもそうだ。この二丁撃ちによって戦場は悲鳴と怒号と爆音に包まれることになり、最後に立っているのは主人公ブラスコヴィッチとなるわけだ。動画で戦闘が如何に派手なのか少し見ていただこう。

メックに乗った戦闘すらある

また、本作では「PERK」と呼ばれるスキルがあり、獲得するとリロードが早くなるなどの恩恵がある。この獲得方法は、例えば両手持ち(二丁持ち)の武器で敵を10人キルするなどだ。これは死んでも進捗が初期化されず繰り越されるので、シューターが苦手な人への救済策ともなっている。

◆本作のゲーム的強さ
Wolfenstein: The New Order

本作を形容するなら“現代のオールドスクール”と言えるだろう。ピュアFPSで近年の作品を挙げれば『Hard Reset Extended Edition』『Serious Sam 3: BFE』『Shadow Warrior (2013)』『Doom 3: BFG Edition』など枚挙にいとまがないが、それらの作品群の中で本作はひときわ光を放っている。何故なら今挙げたタイトルのどれよりも“モダンなデザインのシューターとして高い完成度を誇る”からだ。
好き嫌いはあり得るだろうし、本作よりも優れたシューターなら幾らでもあるという反論は間違いではない。しかし、本作が発売されたのは2014年6月5日だが、本稿執筆時の三年前に、今あるシングルプレイシューターの状況に一石を投じたのは間違いない。

Wolfenstein: The New Order

引き金を引いて、光って、音がして、敵が弾ける。この構造を気持ちよく実現したFPSが良いFPSだ。本作はその点に対して全くぶれていない。非常に爽快感の高いFPSで、その爽快感はトリガーハッピーやちょっとしたゴア表現によって促進されている。また、銃にはセカンダリモードとも呼べる機能が付いており、ピストルならばサイレンサーを付けられるし、アサルトライフルならグレネードランチャー発射モードにもできる。ケースバイケースで暴れ回るといいだろう。
なお、本作はとあることをするとシリーズファンへのちょっとしたサプライズが登場する。そのサプライズはその目で確かめて欲しい。

◆結びに
Wolfenstein: The New Order

本作は極めて高い爽快感を誇りながらも、シリアスなストーリーが展開していく。それらは全く乖離していない。
銃の撃ち心地は最高。ステルスキルでの立ち回りもクールで、キメた瞬間は静かに微笑んでしまう。物語は重厚だが時々笑えたりもするし、少しばかり反則なほど面白い。

さて、さて、さて。
もう堅い話は抜きにして、プレイを通じて地獄のロックバラッドを奏でようじゃないか。

アサルトライフルというギターはハードなリフを鳴らしてプレイヤーを釘付けにする。
ショットガンというオルガンはフランジングで撹拌したサウンドで戦場を包む。
ピストルというベースはグルーヴをスラップやフィンガーで奏でる。
グレネードランチャーというドラムはブラストビートを刻むよう。

本作はあなたによる死の演奏を求めている。さあレッツ・プレイ・ウルフェン!

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