Eschatos -時代を撃ち抜くシューティング-

ゲームタイトルEschatos
    開発元Qute
パブリッシャーDegica
     定価:1,480円
    DLC:980円(OST

筆者:SHINJI-coo-K
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Eschatos

ある音楽の用語に“クラシック”という言葉がある。古びたものを指す言葉だと思うかも知れないが、実際は“語り継がれるべき名作”といった意味合いを持っている。そしてこの作品はそのポテンシャルを秘めた作品である。今日はそのポテンシャルに重点をおいて語らせて頂こう。

Eschatos

この作品は主な攻撃方法が二つある。扇状にビームを出す“ワイドショット”とスタンダードな直線攻撃の“フロントショット”の二つだ。両者のバランスは面白い。フロントショットは画面端まで届くが、ワイドショットはあまり遠くまで届かず敵に接近する必要がある。

Eschatos

プレイ中“アタックを仕掛ける”という所に意識を寄せるような作りが随所に見られ、その一端を担うのがボムともなる“フラッシュアイテム”だ。これはコンテナからドロップするアイテムで、取得と同時に敵弾が消えてダメージを与える。「どのタイミングで取得するか?」という戦略性がある。

Eschatos

バリアシステムは弾幕を崩すという意味合いがあり、緊急時のセーフティとしても用いられ二つのショットを同時押しするかバリアキーを押すことで発動する。特に同時押しは戦闘中すぐにバリアへ切り替えられる事を可能としていて、些細な事ながら非常に優れたキーアサインであるように思う。ただし使用している間はゲージを消費(時間経過で回復)するので頼りすぎることは出来ない。このバランスは非常に秀逸だ。

Eschatos

この作品には“オリジナル・アドバンスド・タイムアタック”の三つのゲームモードが搭載されており、それぞれの違いはオリジナルではショットのパワーアップがなく、アドバンスドではショットにパワーアップが採用されているという点だ。パワーアップアイテムを取得するとフロントショット・ワイドショットが一段階ずつ成長する代わりにシールド使用可能量が減るという、戦略性を求められるモードだ。

一方タイムアタックは90秒の時間制限が設けられ、ステージを進行していくことで得られるタイムボーナスで何処まで進められるかを試すモードとなっている。自機スピード調整が可能なシステムなので出来る限りハイスピードで進めたいところだ。

Eschatos

そしてゲームシステム以外にも紹介しておきたいことがある。それはこの作品の立役者とも呼べる開発者M-KAI氏と音楽を手掛けた安井洋介氏の事についてだ。

Eschatos

かつて「ワンダースワン」という携帯ゲームハードがあり、そのハードには「ワンダーウィッチ」というゲーム製作キットがリリースされていた。そしてそのプログラミングコンテスト第一回目のグランプリ受賞作『JUDGEMENT SILVERSWORD』を開発したのが M-KAI氏 である。
(元々は MSX というPCベースでのゲーム開発からキャリアを始めている M-KAI 氏だが、その歴史についてはまたの機会に譲ろう)
そして前述した『JUDGEMENT SILVERSWORD』を基にして作成されたのが、この『Eschatos』なのだ。

Eschatos

シューティングゲームと音楽の幸福な共犯関係を支える安井洋介氏は『まもるクンは呪われてしまった!』などのタイトルで著名なコンポーザーで(その手腕は実際にゲームをプレイすれば分かるが)FM音源とPCM音源の合わせ技でプレイヤーのアドレナリンをドリブンさせてくれること間違いなしだ。実際、指からの入力が目と耳を通じて興奮を返してくれることに私は大いに感激した。

Eschatos

初リリースは XBOX 360 で2011年に行われた。あれから四年の歳月を跨ぎ、見事時の風化を耐えきり堂々と“これはクラシックだ。それもグレートクラシックだ”と呼ぶのに相応しい作品となった今作だが、毎回のプレイはリプレイを残せるのも嬉しいしオンラインでリーダーボードに自分の名を刻む喜びもある。

Eschatos

“eschatos”という言葉は古典ギリシア語で“最終の・極限の”といった意味合いがある。この作品は最終地点まで研ぎ澄まそうという意志力を持っている。そして、これからまたシューティングゲームのグレートクラシック達が Steam にやってくるのだ。無論“新しいクラシック”も。

私はこの原稿を書きながら、遠くないうちにやってくる作品群に思いを馳せ、ビデオゲームを愛していて本当によかったと思うのだ。願わくば、この文章を読むあなたにも、その喜びが伝わるようにと。

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