闇と狂気に隠された真実を暴け『Outlast』

ゲームタイトルOutlast
    開発元Red Barrels
パブリッシャーRed Barrels
     定価:1,980円

筆者:seeing007
Steam プロフィール

今回ご紹介するのはカナダのインディ・ディベロッパーRed Barrelsが開発したホラーゲーム、「Outlast」 ホラーといってもJホラー的なものではなく、幽霊が超常現象を起こすといったわけでもない、あくまでも人間(普通の人間とは言ってない)がメインの敵であり、スプラッター描写や急に敵が現れて驚かすといった欧米的ホラー。 一人称視点であり三人称への切り替えは不可。 またエグい絵面の場面が多々あるのでグロテスクな描写が苦手な人は注意。 公式に日本語に対応(テキストのみ)しており、もしも翻訳が気に食わないとなっても有志日本語化MODがあるのでそちらに上書きすればテキストを書き換えることが出来る。

Outlast

舞台となるのはホラー作品ではお馴染みの精神病院。 コロラド山中に位置するそこで非人道的な人体実験が行われている、というタレコミを受けたプレイヤーはジャーナリストとしてそこに潜入し、狂気と殺戮の渦へと飲み込まれていく。 ここまで聞いて怖くなさそうと思った人もいるかも知れない、確かに洋ゲーホラーはコレジャナイというのも多い、しかしながらこのゲームについてはそんな心 配は無用、めちゃくちゃ怖い。 プレイヤーがジャーナリストといってもショッピングモールでゾンビ相手に無双するようなジャーナリストではなく、あくまでも普通の人間である。 強大な敵相手に出来ることは逃げまわることだけで、ゲーム性でいえば「クロックタワー」や「青鬼」に近い。

Outlast

しかしながら本作は「逃げる」ことよりも「隠れる」ことに重点が置かれている、という点で上記2つとは異なる。 シザーマンや青鬼は完全にプレイヤーを発見した状態で登場し、延々と追いかけてくるというパターンが多いが、outlastの敵たちはプレイヤーを未発見の状態で現れることの方が多い。 プレイヤーを探してはいるが、まだ見つけていないという状態でいることが大半なのである。 このような状況で走り回るのが下策も下策だということは子供だって分かる、ではどうすればいいのか、それも明らかだろう。

Outlast

暗闇に紛れ、あるいはベッドの下で息を殺して奴らが通り過ぎるのを待つ、そして一瞬の隙をついて素早く――しかし静かに――移動する。 これがこのゲームの基本であり本質、そしてもっとも面白いところである。 この点で一人称視点が活きてくる。 人間自分の目が向いている方向しか見ることが出来ないのだ、背中を見せてサイコパスが通路を取り過ぎて行くのを見て、今だと視線を外し歩き出す、と後ろから走り寄る音が……角から通路を覗き込む、すると目の前には殺人鬼の顔が……なんてことが起きるのだ、これは三人称のホラーでは味わえない恐怖だろう。 もっともただの人間が自分の身体だけを資本にして超人たちから逃げるというのはちょっとばかり難しい、そこで頼りになるのがビデオカメラである。

Outlast

プレイヤーが携帯してきたビデオカメラには赤外線暗視装置が付属しており、これが闇に包まれた精神病院を探索するための、まさしく「目」になってくれる。 肉眼では何も見えないような暗闇でも暗視装置を通せばクリアに見通すことが出来、探索の助けになるとともに、殺人鬼たちから逃げるための安全な隠れ場所へと変わる。

Outlast

しかしながら過信は禁物、カメラは人間の意志で自由に動くものではない、動かすには電力が必要だ。 そのためのバッテリーが病棟内には落ちており、これらを上手く運用して電池が切れないようにやりくりする、というのが生き残るため絶対に必要。 ならば出来る限りバッテリーの消耗は抑えなくてはならない、となれば暗視装置を使う時間を抑えなくては……

Outlast

ここまで言えばお分かりになるかと思う、怖がっている時間などないのだということが。 いつまでも暗闇に引きこもり、どうかどこかへ行ってくれと祈ったところで意味がない、彼らは辛抱強く、執念深い。 あなたの息の根を止めるまで決して諦めない。 むしろそんなことをしている間にカメラのバッテリーはどんどんなくなりジリ貧になってしまう。 勇気を振り絞って暗闇から暗闇へと、殺人鬼の息遣いを聞きながら移動する、その決断を行う必要があるのである。 もちろん見つかったからお終いというわけではなく、ロッカーやベッドに隠れることでやり過ごせることもある、最後まで諦めないこと。

Outlast

このゲームは精神をすり減らす、だからこそ上手く振り切ったときの安堵感、再び彼らが現れたときの絶望感は半端ではない。 この没入感はホラーというジャンルに限らず、ゲームという大きな括りでも中々得られるものではないだろう。 ヘタレっぷりに自信がある人も、度胸に自信がある人も、このゲームをプレイして半泣きになろう。 無事クリアすることが出来たなら、そんじょそこらのホラーではビビらない体質になっているはずだ。

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