お前が最高の相棒であることには変わりはない『Machina of the Planet Tree -Planet Ruler-』

ゲームタイトルMachina of the Planet Tree
    開発元Denneko Yuugi
パブリッシャーSekai Project
     定価:1,280円

RPGツクール、この単語とこのゲーム製作ツールに過去何人の人間が夢を見て、壁に当たり絶望し、ツクールコンテストに一攫千金を求めてきた事か。

なお筆者も一度は挑戦した事があるが未だに一本も完成を迎えた事はない。家庭用ハード、遡れば大きな動きを迎えたのはPC98のDANTEIIであったかと思う(SFCで出た初代はこれの移植)。プレイステーションで出た3の説明書でコンテストの受賞作品を見た時、受賞作品に凄まじい衝撃を受けた事を今でも覚えている。その後、RPGツクール製シェアウェア等も当時のVectorに登場したりと、ある意味UnrealEngineの様なエンジンビジネスの先駆けとも言えるのでは無いだろうか。

そして時は流れ2015年、コープスパーティーは5pb. よりシリーズ化し、動画サイトでは青鬼から火がつき実写映画化など、Steamでは「To The Moon」と「Analogue: A Hate Story」がADVゲームの流入の幕を開けた。後者はRenPyというpythonコードエンジンではあるが前者はRPGツクールことRPGMAKER、そう海外版である。

ここにツクールと言う製作ツールは商業利用、得てしてインディーズ製作におけるアイデアの実現において無視をする事ができない重要なポジションを得たとも言えるだろう。果たして、RPGツクールは従来のコマンド式RPG製作ツールと見ては成功とは言えるのだろうか?その答えがこの作品である。

*長い記述で申し訳ないがこの作品のレビューに当たりツクールの歴史は重要項となるので同時に並記させていただく事をご了承頂きたい。

の超文明が滅亡して長き時を経て、神話や伝承に語られるのみとなった世界にて。太古に存在した機械文明を発掘や調査、政治すら行う学園という組織に所属する主人公のお話である。

この発掘と言うのがミソであり、このゲームにおけるRPGでのキモの一つでもある。

Machina of the Planet Tree

点在する遺跡の内部にある発掘ポイントからアトリビュートと呼ばれる素材(アイテム)を発掘する事で装備などを賄う事になる。

遺跡内では壊れた武装も発掘出来る事が稀にあり、発掘したアトリビュートを自身の武器の強化に使用する。ちなみに他に武器を得る手段はない。

Machina of the Planet Tree

街に存在するよろず屋でも買い物は可能であるが・・・所謂ぼったくりと言うやつである。

Machina of the Planet Tree

さて、このゲームにおける製作エンジンは記述現在での最新版「VXAce」である。

目玉は横向きでの戦闘ビジュアルシーン対応である。が、ツクールシリーズ全般に言えるがツクールのデフォルトの戦闘システムはお世辞にも良いとは言えない。

その為、簡易ではあるがスクリプトと言われるプログラムを組む事でオリジナルのシステム構成が可能なのである。(ただし戦闘システム自体はエンジンの処理構成を使う為一部はエンジン部分を使用する形にはなる。)

そして、それが活かされているのがこの戦闘システムである。

Machina of the Planet Tree
Machina of the Planet Tree

戦闘は自身の装備したアーツと呼ばれる技を組み合わせて相手に攻撃を与えることが出来る。

アーツは四つまで装備可能で、一緒に記述されたコスト分の上限まで繰り出すことが可能である。基礎ダメージにコンボボーナスと弱点ボーナスが乗算されるため、相手の弱点をコンボの終点や中間に組み込むことでダメージを更に跳ね上げる事が出来るのだ。

ただし画面の様に弱点とはいえ、同じアーツを連続して出すとペナルティがかかるため要注意だ。
しかし、装備画面でしか攻撃アーツの属性が分からない為に戦闘中に相手の弱点を突いた場合に、何が弱点なのかが分かり難い欠点もある。ここは攻撃時のアーツ選択画面でも見られると良かったと思う。

Machina of the Planet Tree

攻撃以外にも補助アーツが存在しており、こちらはTPゲージを消費してTPゲージが続く限り使用することが出来る。強力な物が多いサポートアーツには非常にお世話になるだろう。

Machina of the Planet Tree

ボスや中盤以降の戦闘では刺すか刺されるかの思考戦でもある。雑魚ですらこちらが数発で沈む程の攻撃力を誇るため、如何にアーツを組んで戦うかが非常に楽しい。

Machina of the Planet Tree

遺跡内でも街の中でもキャラクターを活かした会話の多さにも驚かされる。新しい遺跡であったり、ストーリーの進みで新たな会話が増えたりとそれぞれのキャラクターの個性を感じられる。戦闘はフルボイスで終了後の掛け合いもコミカルであったりシリアスであったりとパターンも多岐にわたる。

そして、この作品で一番感じたのは主人公の台詞でもある「お前が最高の相棒であることには変わりはない」に、ツクールにおいての製作者の心情も垣間見る事が出来るのである。
しかしだ、だからこそエンジン自体が製作者のアイデアや時代に追いつく必要性をひしひしと感じるのである。

自慢するわけでは無いが、私のPCスペックはハイスペックである。そんな私の環境でも後半における戦闘では処理落ちをしているのだ。だからこそ質の高いアイデアや製作されたゲームを遜色無く活かし魅せてくれる。そんな進化を同時に求めてしまうのだ。ゲームから其処まで考える事が出来るのは、それがとてもいい作品であったと言えるからだ。このレビューを読んだ方は、是非ともこの作品をプレイして頂きたい。

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