宇宙の藻屑となれ『FTL: Faster Than Light』

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
980円
OST:
398円

有名な冒頭「宇宙、それは最後のフロンティア」でお馴染みのスタートレック、今でこそ知らぬ者はいないであろう宇宙を舞台にしたドラマである。多種多様な種族設定、空想科学をこれでもかと盛り込んだスペクタクルに誰もが夢中になった名作でもある。

さて、今回紹介するタイトルは正にその宇宙でのスペクタルをテーマにしたローグライクアドベンチャー「FTL:Faster Than Light」である。

FTL: Faster Than Light

広大な宇宙を航海するFederation艦隊の一員であるプレイヤーは、ある時反乱軍の機密情報を手に入れてしまった。この情報は今後のFederationの防衛を左右しかねないほどの内容であり、この情報を8セクター先にいるFederation艦隊の主力艦に届けるのがプレイヤーに与えられた使命となる。ただし、武装も戦艦も貧弱な上、後ろからは反乱軍の追手が迫ってきている。罠や海賊の襲撃、様々なトラブルにあいながらも情報を届けることが出来るのだろうか・・・というのが本ゲームのストーリーラインである。

FTL: Faster Than Light 有志による日本語化MODも存在しており、ゲーム内すべての要素は日本語で楽しめる。

多彩なイベントとシビアなバランスの濃密な融合
巷に溢れるローグライクと呼ばれるジャンルの中でも、本作品の難易度はやや高い方に分類される。それは、そもそもこのゲームがクリアする事をほぼ前提として作られていないことや、道中に起こるランダムイベントがプレイヤーにとってマイナス方向に偏っている部分から窺い知ることが出来る。しかし、この二点だけを見れば難しいだけのゲームに見えてしまうが、逆にこの特徴がが後述する”中毒的な面白さ”に繋がっているのである。

FTL: Faster Than Light スタート時にはまずプレイする船を選ぶ。
全部で9隻x3種類(拡張を含めれば10隻)存在し、それぞれ特色も性能もクルーもすべて違う。

船を選べば宇宙にいきなり放り出される。本ゲームのタイトルでもある「FTL」は『超光速』という意味であり、マップ間をこのFTLジャンプを繰り返して進む。ジャンプ先にはアステロイド帯のような危険地帯や、敵の待ち伏せ等もあり、それも飛ぶまでは分からない。この移動を一つのセクターの出口まで繰り返し、無事にセクター8まで到達するのがゲームの目的だ。船は線で結ばれたポイント間でしか移動ができないため、行き止まりとなるポイントが存在することには留意しておきたい。

FTL: Faster Than Light マップ画面では近くの救難信号やショップが表示されるが、危険地帯は情報がなければ表示されない。
救難信号も罠の場合があり、襲撃を受ける危険もある。

そんな状況下でどうやって生き残ればいいのかと思う事だろうが、心配は無用だ。広大な宇宙においてはスクラップが手に入る。スクラップは全てお金になり、点在するショップで燃料、ミサイル、無人兵器と交換できる。またそれ以外に、スクラップは船体の強化やイベントなどでも使用することができる。

FTL: Faster Than Light 後述する電力であったりと、船体の強化は避けては通れない。何を強化するかは誘惑されることしかりである。
ちなみに右下のリアクターが現在の使用可能な電力総量だ。

また本作品の非常に面白い部分として、船体の運航システムを挙げるべきだろう。「FTL」において船体に付属する全てのシステムやパーツを使用する場合には、必ずリアクターから生成される電力を消費する。船内の酸素供給、エンジン等、船体で使用可能な電力総量は決まっており、その合計値でしか運用ができないのである。そのためあれもこれもと使い続けることができず、システムを強化するにしても電力が足りず効果を発揮できない、という場面も多々生じてくる。

FTL: Faster Than Light 船体の強化にもスクラップは必要だが、船体修理や船内設備、強化機能等あれもこれも欲しいため管理は非常に悩ましい。
自分の現実生活を見ているようで物悲しくもあるが。

時には移動後に戦闘を行わなければいけない場面もある。本作品の一番のキモであり、他のローグライクと一線を画すのがこの戦闘である。

FTL: Faster Than Light

「FTL」はマップ移動とイベント選択を除いて、戦闘を含む全ての行動はRTSのようにリアルタイムで行動することになる。クルーの操作や、戦闘時の攻撃先や攻撃手段等も全て自分で指示する必要があるため非常に目まぐるしいが、心配はいらない。全ての行動は、ポーズをかけて一つ一つ指示を出す事ができる。この「ポーズ機能を使って戦略を練る」のは戦闘の基本であり、上級者プレイヤーでも多用する強力なテクニックだ。

もっと言ってしまえば、武器はチャージしなければ使用できないため、戦闘が始まって直ぐに攻撃できるわけではない。(相手も同条件)そのため、一斉攻撃をするか、シールドがはがれた瞬間に二の手を撃つか、などと色々と考える事ができるわけだ。

FTL: Faster Than Light 撃墜された時点で即ゲームオーバーとなる。
クルーが全員死んでも同じくゲームオーバーだ。

これら探索部分と戦闘システムの濃密な融合は、プレイするたびに展開の変わるローグライクと相性がよく、新鮮な体験をプレイヤーに与えてくれる。更に、薄氷に足をつけたようなシビアなバランスも、プレイ経験で補える部分が増えていく。まさにプレイヤーの汗が薄氷上に積み重なり、磐石となってゆくのだ。

冒頭でこのゲームはクリアを前提としていないと書いたが、場合によっては開幕一回目の戦闘でゲームオーバーとなる場合もあれば、どれだけ展開に恵まれていても最後まで辿り着いてゲームオーバーとなることも多々ある。だが、リトライの容易さに加え、経験が積み重なれば重なるほど味が出る本作品では、プレイヤーは戦略とルートの構築に中毒的にハマりこんでいく。

宇宙の藻屑になるのはプレイヤーか、それとも反乱軍か。全てはあなたのプレイ次第だ。

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