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漂流の先に見る夢『Banished』

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
1,980円

「一人で全く異なるゲームジャンルのエンジンからフル3Dで動作も軽量で最高画質だと見た目も麗しいゲームを作ってくれ。」と言われ、果たして何人の人間が「できらぁ!」と言うだろうか?

それが、今回紹介する「Banished」の開発者であるLuke Hodorowicz氏その人だ。
中世ヨーロッパを舞台とした村作りをテーマにシティマネジメントの要素を加えた本作は、何かと「Simcity」を引き合いに出されてきた。
だが、元々はゾンビシューティング向けのエンジンを改良し、DirectX9からX11までのハイエンドまでをカバーし、オンボードのグラフィックドライバでも動作できるという素晴らしいゲームなのである。全く想像もつかなかった別のエンジンから作り出された本作品の、どこがお勧めなのかを紹介していこう。

挑戦的な難易度とシンプルマネジメントの融合

舞台は中世ヨーロッパ、魔女狩りや略奪など何かと不安定な時代である。そんな時代に住処を追い出され、新天地を求め彷徨う人々を導くのが目的だ。

Banished 画像は難易度HARD、スタート時に必要最低限の資源かつ4世帯しかいない。

数少ない資源に加えて人間も既に少数しか残っていない。全てがほぼ0からの再出発だ。
人々を導くにあたりプレイヤーがやるべきことは多岐にわたるが、まずは基本から説明しよう。

Banished

最初にやるべきこととして資材置き場と物置小屋、住居の位置を決めよう。村人は物置小屋と資材置き場から備蓄資源を取り出すため、位置取りは後々まで影響を及ぼす。取り出しやすい位置に住居を建てると良い。
また、職場でも同様に仕事に必要な資源を物置小屋もしくは資材置き場から取り出すため、離れすぎている場所に建てると直ぐに回収できずに時間がかかることになる。

Banished

資材置き場と違い石や木材を保管できないが、食料や毛皮等の生活に必要な物はこちらに保管される。一度保管してしまえば腐敗しないので突っ込めるだけ突っ込むのが基本となる。

そして、生活空間を確保した後は「食料の確保」と言う長い問題がプレイヤーを待ち受けている。人数に対して必要な食料の数を常に把握する必要がある。必要数の2倍以上を常に確保する事が、後述の冬場も含め生き残りと発展のコツである。

Banished 役場を建てると、どの資源がどれだけ消費されているかを常に把握する事ができる。早い段階で建てておきたい。
Banished

大量の資源を収穫できる農場と牧場は、共に前提資源が必要である。農場であれば植物の種を、牧場であれば家畜が必要となる。さらに種も家畜も自分では用意出来ないため後述する交易を行う必要がある。これらの設備が無い場合は、魚を釣るかキノコ等の根菜を必死に集めることになるだろう。

労働については、パネル上の労働者を空いている仕事に割り振っていくことで実行する。彼らは名前こそ「労働者」となっているが、仕事を割り当てないと資源の回収といった基本的行動以外は行わない。
また、労働者に余剰があれば特定の仕事の従事者が死亡した際に自動的にカバーに入るため、余裕をもっておくとよい。

追放者はついhoe(クワ)をもっちまうんだ!

こんなサムいギャグを飛ばすオッサンにはなってはいけないが、それほどサムいのがこのゲームの冬である。
このゲームは別名、「越冬サバイバル」とも言われるほどに冬は厳しい。冬場は資源が軒並み収穫できなくなるため、備蓄した資源をただ消費していくだけと言う悪夢の期間が続く。特に序盤の燃料と食料の消費をしっかりと把握していなければ、二年目か三年目の冬場に全滅の憂き目を見ることになるだろう。

Banished

冬場はとにかく資源を消費する。ただ、野ざらしの資源であれば回収できるため、回収可能な資材を冬場に回収しておくと春夏の忙しい時期の手間を減らせる。冬に仕事に従事出来ない労働者は、自動的に回収作業に回る。

Banished

雪解けが訪れれば、春の合図である。春先になればようやく一安心という所だ。どれだけゲームを重ねても、春の訪れは温かくなるだけに”ホッと”する瞬間である。

・・・・・・冬は長い。

さらなる村の発展へ

何度も何度も冬を重ねれば村人の数も順調に増えてくる。このゲームにおける初心者の分水嶺は、人口100人を超える事ができるかどうかと言いきっても問題ないだろう。

Banished

100人毎の境目は常に鬼門だ。かなり長くプレイしている筆者であっても気を抜くと壊滅するときがある。工具の生産が追い付かなくなり資源の生産量がガタ落ちするのが最初で、それから食糧不足による全滅、というのが初心者のハマる最初の黄金パターンだ。他にも災害であったり、無計画な移民の受け入れであったりと壊滅の布石はいたるところに存在する。

Banished こうなるともう手がつけられない、連続する死が壊滅を招いていくのだ。

だが、100人が分水嶺だと言ったのは、これがいかに冬場を有効活用できるかがハッキリと出る境目の人数であるからだ。冬場をしっかり有効活用できなければ余裕も生まれず、余裕がなければ子供も産まれない。村の礎となる次世代は、現実と同じく余裕があって初めて育つのだ。

Banished

子供は学校に通わせることも出来る。学校を建設した場合、就労する年齢が遅くなるデメリットはあるが披教育者となり作業効率が上昇する。長い目で見ればデメリットを上回るメリットが得られるだろう。

Banished

上級資源として、お酒であったり鋼鉄の工具も存在する。これらの生産まで出来るようになれば、余裕のある運営が出来るようになるだろう。だが、そこにたどり着くまでの道のりは非常に長い。

Banished

そして、余剰資源が生まれるようになれば交易開始の合図だ。交易所を川に設置する事で不定期ながら交易船が訪れるようになる。前述した畑の種や家畜は交易でしか得ることができない。交易までこなせるようになれば見事な熟練者だ。

シンプルさに難易度も併せ持った素晴らしいゲーム
Banished

本作品は実にシンプルである。村のマネジメントと言えど無駄にややこしい部分もなく、チュートリアルで触る部分を理解していれば問題なくプレイできる。また、日本語化MODもワークショップで簡単に手に入るるため、言語の阻害も存在しない。
さらに冒頭でも書いたように、本作はシムシティと比較されることが多いが同じようなタウンマネジメントゲームでは決してない。本作品には経済の概念が交易以外にはなく、基本的には村の生存をかけたシミュレーションゲームであるという決定的な違いがあるのだ。

Banished

開発者が一人とは思えない程しっかりと作りこまれている上、発売当初から動作も安定しているという点ではAAAタイトルにも匹敵するほどの素晴らしさである。また、Steamワークショップに正式に対応しており、ゲーム性すらガラっと変えてしまう大型MODもあるので色々な楽しみ方が出来るだろう。
(厳密に言えば弟であるJoseph氏も音楽とテストプレイを担当している。だが、エンジンのくみ上げや細かい部分の開発という意味ではほぼLuke氏一人で作った作品と言える。)

このゲームにはエンディングと言うものはない。延々と集落を発展させ続け、最終的に都市に匹敵する規模になってもまだ終わらない。
君は追放者たちを導けるリーダーになれるだろうか?是非挑戦していただきたい。

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