【ゴールデンウィークに伴うサポートおよび商品出荷に関するお知らせ】

A Bird Story -見えない言葉を編む物語-

ゲームタイトルA Bird Story
    開発元Freebird Games
パブリッシャーFreebird Games
     定価:498円
    DLC:298円(OST

筆者:SHINJI-coo-K
Steam プロフィール
Twitter
blog

A Bird Story
※日本語対応(ただし文章はない)

自分は悩んでいる。何を感じ何が内に生じたのか、どうやって伝えるのかを。
自分はこの作品をプレイしていてしばしば微笑みを漏らしたし、優しげな顔もしてみせただろう。また、眉根を寄せる時もあった。そんな自分の表情を、どうやってあなたに伝えればいいのか、悩んでいるのだ。

この段で自分はあなたに詫びなければならない。どうやらこの文章はこのまま長文になっていき、或いは散文的で読みづらい文章になることだろう。夢想を含んだ作品であるが故に、時として詩人のような振る舞いを見せるかも知れない。申し訳ない。けれども最後までお付き合いして下さるなら嬉しく思う。

A Bird Story

そして一言でまずもって結論を述べる。この作品はとても素晴らしい。本当に素晴らしいのだ。
“A Bird Story”は“To the moon”と同じ開発元でこれは連作によるプロジェクトが、などと言った作品外の解説はしたくない。自分がここに書き連ねる文章はゲームの素晴らしさと、自分自身の心裡に生じた感情なのだ。

A Bird Story

あなたは覚えていないだろうか。経験がないだろうか。かつて動物を伴い小さな物語を紡いだことを。そしてその有無を問わず思いを馳せて欲しい。自身と他者を結ぶかすがいのような存在のことを。
プレイヤーである主人公は子供だ。家でも学校でも多少の孤独を味わっている。けれどその生活は変化する。そう、傷ついた鳥を見つけたからだ。彼は鳥の看病や共に遊ぶことを通じて、子供社会での居場所を手に入れる。

A Bird Story

登場する大人は明らかに別世界の住人として描かれ(つまり膜のようなもので隔てられているような感覚を伴う、他者だ)彼らからのコミットは悪役然として描かれる。あなたはプレイを通じ、そうした存在は大人だけではないと感じるかも知れないが、隔絶を感じる存在であればそれも同じだろう。

A Bird Story

このパラグラフでようやく触れるが、この作品には台詞に類する文章が全く無い。さながら無声映画の様と思う方も居るかも知れない。けれど、それは違う。ゲームという“操作出来る媒体”である以上、また、キャラクターや背景を含めたグラフィックが“RPGツクール”調であるが故に、無声映画よりも雄弁に物語を語りかけてくるのだ。そして、雄弁に語られるのは物語の方からだけではない。あなた自身の心が、その内部で雄弁に語らざるを得なくなるのだ。例えば、この評のように。
これこそがレトログラフィックなどと言われる作品が備える最大の長所だろう。グラフィックは雄弁ではなく、誰も喋らない。であるが故に自分自身に内在する少年が喋る。都度、自身は少年に還る。もしくは、その少年を今の自分が懐かしそうに眺めつめる。その時にどういう表情を自分がしていたのか。それはもうあなたにも伝わっている筈だ。

A Bird Story

見えない言葉を編む物語は僅か二時間ほどで終わってしまう。終わってしまうが、心の再生装置として残り続けるし、プレイしている間は幸福感ばかりがあった。そして同時購入したサウンドトラックを聴く度に、この“A Bird Story”の物語を僅かに思い出し、その他多くは自身の過ぎ去った時代を想起し、今日、或いは明日、また見えない言葉を編み続けるのだと微笑みながら思うのだ。何故なら過ぎ去った時代にはもう戻れず、今なお物語は続いているのだから。

今すぐウォレットチャージでこのゲームをゲット!

PROスチーマーのSteamグループが出来ました!よろしければ参加をお願いします!