たった一発だけでいい。ボスだけの世界『Titan Souls』

ゲームタイトルTitan Souls
    開発元Acid Nerve
パブリッシャーDevolver Digital
     定価:1,480円

筆者:Litchi
Steam プロフィール

アクションゲームの”ボス”という存在。
彼らはどこにでもいるザコとは違い、一定の区切りとして立ちふさがっては、総決算といわんばかりの攻略法を要求してくる。
直近で手に入れた新しい武器を弱点に使い、猛攻はかつての敵で学んだ対応で凌ぐ。
何度もやられ、努力の末に得た勝利には、流した血と汗以上の達成感を覚えることだろう。

Titan Souls

さて、ここからが『Titan Souls』のおはなし。
本作はこの"ボス"のみで構成されている。つまり、ザコがまったく存在しない。
ボス戦の楽しさだけに注力してまとめられた2Dアクション、それが今回紹介するゲームだ。

[常に緊張感の伴う戦い]

本作の自キャラは、HPの無い一発即死タイプだ。
残機もゲームオーバーも無いため、何度やられてもチェックポイントからやり直し、すぐに再戦ができる。
ただそのかわりに難易度は、死んで覚えろといわんばかりのシビアなもの。
何が難しくさせているかというと、自分の使える攻撃が"弓矢"しか無いということだ。

Titan Souls
放つ矢にガイドラインなんて無い。よく狙って撃とう

しかも矢は一本こっきり。
放った矢は引き寄せることができるため、回収こそ容易であるものの、外せば大きな痛手となる。
加え、攻撃はすぐにできるわけでなく、弓を引く"溜め"も必要。
溜めた時間=威力なので、ある程度は溜めなければ、当たったとしてもダメージは通らない。
猛攻の中、リスクを背負わなければチャンスを生かせないバランスが、常に緊張感を与えてくれる難しさを作っている。

Titan Souls
使うボタンは2つ。攻撃、回避のみとシンプル

[一目でわかる特徴を持つボス達]

本作の目玉であるボス達は、実に様々。
例えば最序盤の敵、スライム。
コイツは体の中心に核を持っていて、攻撃することで体が分裂していく。

Titan Souls
こちらに跳ね寄り、足を遅くする粘液を散らしてくる厄介な敵

……お察しのとおり、倒し方は古今東西のスライムに対するそれと、まったく同じ考え方でいい。
こんなにも見た目からわかりやすい敵は、なにもスライムだけではない。
登場する敵は全員、あからさますぎるほど弱点が一目瞭然。
しかも、弱点を撃てば主人公同様、一発で倒せてしまうという仕様だ。
攻撃パターンも2、3つ程度なので、何度か戦えばすぐに慣れることだろう。
では攻略は簡単かというと、これが難しい。
戦いの中では「あそこを撃てば良いのに」が、なかなかできないのだ。

Titan Souls
弱点はアレだが、こちらを押しつぶそうと転がってくるため、意外と難しい

攻撃に必要な“溜め”と、ろくに距離のかせげない”回避”では、攻撃する暇なんてほとんど無い。
弱点が丸わかりなのに、中途半端に攻撃しようとするとやられてしまう。
もしもこれで弱点が難解であったなら、ストレスが溜まることは間違いないだろう。
露骨なデザインは何も舐められている訳でなく、死の苛立ちからプレイヤーを守り、ちょうどいいバランスを楽しませてくれるのだ。

[密度の濃い達成感]

前述した攻めの難しさとボスの特徴。
この二つが絶妙に混じったところに、本作のおもしろさがある。

Titan Souls

何度もやられ、完全に攻撃を避けられるほど慣れた中、一瞬の隙だけに集中。
弱点を突けるように敵を誘導し、自分の位置を考えながら、「ここしかない」というタイミングで弓を引き絞る。
突き刺さる矢と、あっけないほど一瞬で決まる勝負。
じわじわと胸を苛み続けていた緊張は消え、真っ白な開放感で脳髄は甘く溶ける。
誰にでも覚えのある蜜の味、 "達成感" 。
苦労と努力への報酬であるこの気持ちよさこそ、本作における一番の魅力であり、最も丁寧に演出されているおもしろさだ。

Titan Souls
綺麗なドット絵とBGMが、ボスまでの道中も退屈させない

死に覚えゲーであるにもかかわらず、覚えることが少ない本作。
難敵であろうと、数回の死亡で突破できることも珍しくない。
とはいえそれでも、幾度となく辛酸をなめさせられた末に勝った時の快感には、特別なものを感じるはずだ。
アクションゲームに不慣れである人には、お勧めしづらいほど歯ごたえがある本作。
手に汗握る刹那の戦いに興味を覚えたならば、ぜひ『Titan Souls』をチェックしてみてはいかがだろう。

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