【ゴールデンウィークに伴うサポートおよび商品出荷に関するお知らせ】

澱む群青に沈む『Subnautica』

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
1,980円
HayanieMozu 筆者:Litchi
Steam プロフィール

『Subnautica』はサバイバルゲーム。宇宙船の墜落により遭難したという状況で生き延びつつ、惑星脱出を目指すゲームだ。舞台となる惑星は99%以上が海という極めて特殊な環境で、そこに潜むのはエイリアンじみた見た目の生物ばかり。
人ひとり居ない孤独な環境の中、果たして生き延びることができるだろうか。

※本作は執筆時点で未だ早期アクセス状態のゲームになります。

Subnautica
・穏やかな浅瀬での生活

ゲームの流れとしては、資源を採取・加工してツール類を作っては活動範囲を広げていくという、他のサバイバルゲームと同様の形。
死亡してしまうと採取した資源はロストするが「自分でクラフトしたもの」はそのままである仕様から、死に対するリスクが少なく、他の同ジャンルのゲームと比べると易しめのゲームバランスだ。生きるために保つ必要のあるパラメータが"HP"以外に "空腹度" と "水分" だけということからも、気軽に生活できる難易度と言えるだろう。

Subnautica 墜落したオーロラ号。脱出のためには別の手段を用意する必要がある。
ちなみに、その巨大な船内の探索も可能だ。
・お手軽な住環境の構築

拠点作りやクラフトの際、特徴的なのはSF的な世界観設定を下敷きにした「お手軽さ」だ。鉱石はインゴットへと一発で加工でき、わざわざ炉のようなものを作る必要は無い。
拠点作りに関しても、部屋や通路単位で製作・設置が一つの動作で実行でき、撤去の際も使用した素材をそのまま回収できる。
新しいレシピの取得すら、スキャナーというツールを用いて既存のオブジェクトやオーロラ号の破片から設計図を読み取るだけで済む。
以上のことから本作は、サバイバルゲームにしては比較的生活しやすい部類のバランスとなっており、あまりこの手のゲームに慣れていない人でも楽しめる。

Subnautica 安全地帯となる拠点は手軽に作れて拡張も簡単。
豊富な家具で内装に凝ることもできる。
・生存を脅かす、海に潜む敵対生物

とはいえ、凶暴な生物の存在はやはり脅威。触れるだけでダメージを受ける海草や、トゲを飛ばしてくる植物、一度捕捉するとしつこく追いかけてくる魚などがそこら中に居る。
これらの脅威に対して、ナイフか電気ショックで一時的に追い払うか、あちらに捕捉されるより先に見つけ、距離をとるしか方法は無い。同じ海を舞台としたゲームでも、本作には『FarSky』や『Depth』で見られるようなモリすら無いため、凶暴な生物の住む場所へと活動範囲を広めるにつれ生存の難易度は増す。
加え、そういった凶暴な生物が大きすぎるほど大きいとくれば、危険は段違いになる。一撃で殺される、EMP波で機械類を使用不可にする、別のどこかへテレポートさせてくるなど、目をつけられただけで大変なことになりかねない生物も多数存在する。
この海には、自分が「捕食される側の存在である」と強く思い知らされるほどにスケール感が違う生物が多く生息しているため、安全な場所は実はそう多くない。
油断すればすぐに殺されてしまう厳しさは、本来のサバイバルの持つ緊張感を与えてくれるだろう。

Subnautica 距離感がつかめないほど巨大なシルエット。こういった生物があちこちに存在している。
・どこまでも広がる闇、深海

広大な海は様々なバイオームで形成されている。発光する海草が茂る場所、数十m単位の背の高いキノコが群生している場所、浮力を持つ植物フローターにより浮島が形成される場所などなど、多様な環境が広がる。
その中でも特徴的なのは「深海」に広がるバイオーム郡だ。

「深海」―― そこは一寸先さえ見えず、吸い込まれるように広がる闇には圧倒的な存在感がある。
あなたは深海に対し、不安や恐怖を覚える人だろうか。
ふと「もしかして、自分は既に巨大な何かの口元にいて、今にも飲み込まれる寸前なのではないか?」と想像したことがあるのは私だけではないはず。

では本作の深海はどうかというと……

Subnautica

……私のような小心者には恐ろしくてたまらない場所となっている。
どこからか聞こえる唸り声や、深淵から這い出てきたようなおぞましい生物が漂い、浅瀬とは別世界が広がっている。まるで、ホラーゲームにでも変わったかのような雰囲気だ。
いくら貴重な資源や惑星脱出のための鍵を探すためとはいえ、こんな場所への探索を手がかり無しで挑めば、二度と行きたくないと思うほどの心労が伴うだろう。
目印となるランドマークが無い海では容易に迷ってしまい、逃げ場がなくなってしまうことも冒険に二の足を踏ませる要因だ。

ただ、どれだけ怖くともそんな深海へと足を運びたくなる理由がある。
それは、恐怖と同時に湧き上がる強い好奇心だ。

Subnautica 深度900m付近。浅瀬では見られない動植物が見られ、神秘的な雰囲気を形成している。
・惑星に隠された謎

冒頭でこの惑星には人ひとり居ないと記したが、実は主人公がこの惑星に来ることとなった理由の一つとして「以前遭難してしまった人を救助するため」というものがある(尤も、主人公自身も遭難してしまったわけだが)。
この理由から、主人公が製作できる拠点同様の住居の残骸が点在するのは納得できる。
だが、明らかに別の文明のものと思わしき”何か”があったらどうだろう。

Subnautica

その正体は、スキャナーを使い解析すると、あっさりとわかってしまう。
そして解析結果により、深海にある別の施設や文献の存在が明らかになるというわけだ。

さらなる答えを求め、深淵へ潜り始めると、いつしか恐怖よりも好奇心が勝っている。
本来の目的、”生き続ける”というサバイバル性はしだいに変化していく。
本作は”サバイバル”ではなく、”アドベンチャー”というジャンルを主軸としてみた方がふさわしいのかもしれない。

Subnautica

スキャナーによる細かい解析情報や、かつての遭難者の残した資料、謎の施設で見つかる装置など、それぞれにシナリオや世界観が細かく設定してあるところからも、他のサバイバルゲームとは一味違う個性がある。
だからこそ、サバイバル要素は強すぎないバランスに抑えつつ、あからさまに恐怖をあおる演出が多々見られるのかもしれない。

Subnautica

巨大な生物の骨を見れば、今も同じ種類の生物はいるのだろうかと想像が働いてしまう。出会ったらどうしようという恐れもあるが、一方で一目見てみたいというワクワク感もまた同居している。
意味ありげな広い空間や特徴的な地形など、探究心を刺激するパーツが「一体ここは何なんだろう」という疑問を浮ばせて、あれだけ嫌厭していた危険な深海へと誘い、引き込む。

本作は最初はサバイバルで始まり、途中からホラー、そしてしだいにアドベンチャーへ、という三つの顔を持っている。

Subnautica 本作のコンセプトアートから一枚。ダイバーと比べると巨大生物の大きさが良く分かる。
既にゲームへ実装されているので、どこかで出会ってしまうこともあるかもしれない。

『Subnautica』の世界には、海が持つ恐怖とロマンが詰め込まれている。
“どこかに沈んだ沈没船”、”謎テクノロジーの海底遺跡” という言葉などに強い興味を感じるなら、間違いなく本作を楽しめるだろう。
有志の方による日本語化パッチもあるため、英語に不安を覚える人も安心。
さらに、本作はVRモードにも対応している。VRを試せる人には魅力の一つになりえる部分かもしれない、と付け加えておこう。

記事一覧に戻る

今すぐウォレットチャージでこのゲームをゲット!

PROスチーマーのSteamグループが出来ました!よろしければ参加をお願いします!