いつまでも同じ銃弾を使い続ける『Heavy Bullets』

ゲームタイトル:
開発元:
パブリッシャー:
定価:
980円
OST
298円
Litchi 筆者:Litchi
Steam プロフィール

『Heavy Bullets』は、ランダム生成されるステージを攻略するシングルFPS。
ジャンプやダッシュは無く、サイトも無いためいわゆる腰だめ撃ちのみで、おまけに銃も1種類だけと非常にシンプルなゲーム性でありながら、他には無い特有のシステムにより独特な中毒性を作りあげている。

Heavy Bullets 特異なグラフィックからなる雰囲気。本作の魅力の一つだ。

本作の特徴。それは、銃弾が再利用できること。
主な攻撃手段であるにもかかわらず、ゲームを始めた時にはたった6発しかもっていない銃弾は、敵や壁など何かに当たるとその場に転がる。近づけば拾い、再度弾として使用できるわけだ。
非常に珍しい「銃弾の再利用」というシステムだが、では使い放題かというと話はそううまくない。
というのも、落ちた弾は跳ねて転がっていくし、ステージには草むらがいたるところにあり見失いやすい。地形も入り組んでいるため、壁の隙間に転がっていってしまうこともある。道中で新しい弾が手に入るかどうかは運頼みであるため、何も考えずに撃っているといつのまにか残弾が無い、という事態を生みかねないのである。

Heavy Bullets 画面奥には3発の弾が落ちている。
見た目からはわかりにくいものの、跳ねる音で存在を教えてくれる。

気をつけなければいけないのは弾の行方だけではない。
襲い掛かってくる敵達はどれも手ごわく、油断をすればあっという間にやられてしまう凶暴性を持つ。
例えば最も目にすることになる獣のような姿の敵は、こちらに近づいて来て噛み付くという分かりやすい行動をとるが、集団で出てくることが多い。もしもこの時こちらの総弾数が敵の数よりも少なければ、迎撃の途中で弾を回収するという動作を必要とするため、ダメージを受ける危険が生まれてしまうだろう。
他にもタレットのような敵は正確で素早い射撃を行うため、壁に隠れて一瞬だけ顔を出し射撃、という戦い方を強いられる。こちらも同じく、正確な狙いを素早く行わないといけないものの、攻撃チャンスは当然残弾数分しかないことになる。
弾の少なさに対し敵の殺意と激しい行動が加わることで、進行には常に集中が求められる。

Heavy Bullets この画面のどこかに蛇のような敵が潜んでいる。おわかりだろうか。

こう聞くと本作は、難易度が高いように思えるかもしれない。実際、右も左も分からないうちはあっという間にゲームオーバーになる難しさではある。
しかし、どんな難所でもプレイヤー自身の経験でいつか突破できるようになる、という点において本作も他のゲームとそう変わりはしない。
例えば大抵の敵は一発で倒せるため脊髄反射的な乱射も意外と有効だったりするし、音をしっかり聞けばそこに居ることもわかるためノーダメージで突破することも不可能な話ではない。
あれだけ見失う危険性を語った弾も、落ち着いてきちんと敵を引き寄せて倒すことで回収も容易になる。弾は時間経過で消えることもないので、意識し続けていれば無くさずにいることも難しくない。

Heavy Bullets コンティニューの無い本作では、強敵との戦いにおける緊張感も尋常ではない。

とはいうものの、ランダム生成される地形は狭い道や木、草の多さから窮屈になりがちで、その狭さゆえ角を曲がればすぐそこに敵がいるということもしばしばある。不意打ちからの事故死は気をつけていても発生してしまうものだ。
そんな時のため、打開策として用意されているのが様々なアイテム達。
広い攻撃範囲を持つ「ミサイル」や、近接攻撃ができる「ナイフ」といったサブウエポン。回復アイテムの「ポーション」、一度だけダメージを肩代わりしてくれる「シルバーライフ」、弾やお金引き寄せるパッシブ効果の「マグネット」などなど。
これらのアイテムは大抵マップに落ちており、細い道の先やレアドロップ品である鍵を必要とする扉の先で入手できる。基本的には一種類しか持てないものの、使いどころを間違えなければどれも頼りがいのある効果を発揮してくれる。

Heavy Bullets 敵が落とすお金を使い自動販売機も利用すれば、
難局も乗り越えられるはず。

『Heavy Bullets』はBGMやグラフィックによる特有の雰囲気と、常に緊張感を必要とするゲーム性の中に不思議な中毒性を生み出している。
実を言うとそこまでボリュームがあるわけではないのだが、シビアさに根を上げることなく何度も挑戦し続けているとそんなことは気にならなくなるほどのリプレイ性を感じることができるだろう。
歯ごたえのあるFPSを求める人、独特な雰囲気が気になった人はぜひとも本作を手にし、一発の銃弾が持つ価値と重さを体感してみてほしい。

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