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いつでもどこでもリトライボタン押し放題!『Trackmania² Stadium』

ゲームタイトルTrackmania² Stadium
    開発元Nadeo
パブリッシャーUbisoft
     定価:1,200円

筆者:GREENER
Steam プロフィール

今回ご紹介するTrackMania2 Stadiumはレースゲームである。……はずなのだが、そう言われて思い浮かべるものとはどうにも齟齬がある。もっと相応しい表現がある気がして仕方がないのだ。この件は長らく筆者の心にひっかかっていた。そこで今、満を持してこう言いたい。誤解を恐れずに言えば、本作は車版のスーパーミートボーイだ、と。

ヒャッハー

まず一般的なレースゲームとはどういうものか。性能の異なる車両が何台もあり、複数の競技者が一斉にスタートし、コースを何周かして逸早くゴールしたものが勝者だ。この形式であれば順位の入れ替わりも分かり易いし、白熱したレースを「演出」もしやすい。システムがこっそりと、あるいは公然と下位のものを手助けすることも可能なわけだ。

Trackmania² Stadium
プレイヤーがどんなに速くとも平然と追随してくるCPUをRubber Band AIと呼んだりする

一方本作はというと上記のどれもが当てはまらない。カラーリングこそ自由だが車は一台だけ。発進タイミングは勝手自由。基本的に周回はせず、ゴールした順番も問わないといった具合だ。それでどうして競技が成り立つのかと思うかもしれないが、現実にもこれに似た方式のカーレースはあるのだ。

Trackmania² Stadium
ペイントモード ……よし、これは保存せずに終了だな

例えば公道で行われるラリーは、道幅の関係で同時スタートはありえない。一台ずつ走って順位は区間タイムで決まる。本作のルールも大筋ではそれに倣っているが、ビデオゲームなのでより自由にしてあるわけだ。

Trackmania² Stadium

身も蓋もない言い方をすると、このゲームにはゴーストと争うタイムアタックモードしか存在しないとも言える。ソロプレイでは金銀銅にコース作成者の4段階の公式ゴーストと、日本からの接続であれば日本の、アジア圏の、世界のTOP10と言ったユーザーゴーストを相手に勝負することができる。目標タイムクリアで次のコースがアンロックされる方式だ。

ただ本作がユニークなのは、オンラインプレイにおいてもその姿勢を貫いているところだ。ひとつの鯖に集って一緒に遊ぶことは可能なのに、相変わらず他車との当たり判定がないのだ。その結果たとえ地球の裏側の鯖でもラグなく走れて、Ping(※)が勝敗に影響を及ぼさないという絶大なメリットを産む。そりゃそうだ、マルチといえど実際にやってることは、その場で録画しているゴーストデータのほぼリアルタイムな交換だけなのである。そんなわけでマップチェンジされるまでは各自好きな時にスタートでき、いつでも何度でもリトライし放題という、競っていながら独立している風変わりなゲームのできあがりだ。

※ここではネット回線の応答速度の意

マップ切り替え直後だけは必然的に全員同時スタートになる

他車とは干渉しないのだからいくら道が狭くとも構わないし 、同時参加人数の制限も極めて緩い。50人100人は少ない方で、最大255人を収容する鯖だって存在する。するとどうなるか。大量の車が一点から拡散してゆく異様な光景が見られるのである。何かに似てはいないだろうか。

ほーらどこかで見覚えが……

大量のゴーストを眺めていると、難所に次々ひっかかる姿に納得するやら共感するやら、難易度が高いコースでは競争相手というよりも共通の敵に挑む同志のような錯覚に陥ったりもして、なんだかよくわからないけど賑やかで楽しい。

Trackmania² Stadium
パーツ数が多すぎて全て並べることは諦めた

さてコースのほうだが、これが大分頭が悪い(褒めてます)。構成部品は全てユニット化され、付属のエディタでポンポン配置するだけで簡単に自作することもできる。したがって収録されているオフィシャルコースというのはその作例とも言うべきものであるはずだ。いや、あるべきだ。なのに気軽にパーツの使い方を間違えてくる。

Trackmania² Stadium
これどっちも道として用意されたパーツじゃないと思うんだ

各コースは長めので2分、短いと11秒で走り終わる短期決戦ばかりで、集中力を持たせやすいのが嬉しい。その所為か道がちゃんと繋がっていることのほうが稀で、タイムどうこう以前にそも完走することが難しい。その辺もまたスーパーミートボーイっぽいのだが、仮設テントの屋根を踏んだり、プールを水切りで渡らされたり、当たり判定があるものはすべて足場だと言わんばかりの扱いである。

行けって言われりゃ行きますけども!

壁走り、宙返りといったスタントもごく普通に要求され、その癖使うボタンはアクセルとブレーキの二つだけ。なにせどんな仕掛けだろうと求められる操作はただひとつ。「無駄に速度を落とさない」の一語に尽きる。人は慣性力さえあれば天井だって走れるのである。Easy to learn, hard to master. (学ぶは易し、極めるに難し) というゲームの理想を体現するようなゲームと言える。

Trackmania² Stadium
こいつ見た目と当たり判定がかけ離れ過ぎてて使いづれぇ!

さらにWorkshopにも対応している。どうせ性能は一緒なのだから車両のスキンも変え放題。もちろんオフィシャルのものに輪をかけて頭が悪いユーザーメイドのマップも盛り沢山だ。競争が成り立たないマップだっていくらも見つかる。

Trackmania² Stadium
RPGマップでは道幅が車幅より狭いなんてのは日常茶飯事だ!

Press Forwardと呼ばれるジャンルはアクセルをベタ踏みしているだけで勝手にアクロバット走行を披露して勝手にゴールするし、RPGと呼ばれるものはマップ構造が複雑で、チェックポイントからのリトライを駆使し少しずつ順路を解き明かすこと自体が目的の冒険物だ。どちらも完全にレースであることを放棄しているが、面白いからいいのだ。

これは40台だけど、1000台走らせてる動画もよくある

その上カメラアングルからエフェクトまでリプレイデータを加工もできちゃう動画編集モードまであるんだから恐れ入る。してみると、やはり本作はレースゲームと呼ぶには抵抗がある。これは鬼畜なコースを華麗に駆け抜ける様を記録し、披露するところまでがワンパッケージな遊びなのではなかろうか。

いずれにせよ、オフラインで一人黙々とも遊べるし、野良でどこかの鯖に紛れこんでも遊べる非常に気楽なゲームとなっている。寝る前にちょいと1コース、ひっかけてみてはいかがだろうか。

Trackmania² Stadium
ちなみに車の挙動と風景、コースパーツが違うValleyとCanyonもあるよ

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