ヘリコプターと掛けて特上寿司と解く。その心は?『Take On Helicopters』

ゲームタイトルTake On Helicopters
    開発元Bohemia Interactive
パブリッシャーBohemia Interactive
     定価:1,980円
    DLC:898円

筆者:GREENER
Steam プロフィール

その心は、大トロ(オートロ)は欠かせません。

……。

はい、こういう解説が必要なくすぐりは大体ウケないので良い子は真似しないように。

オートロ、auto rotationとはヘリパイの必須技能のひとつ。エンジントラブルに際して落下する勢いを利用して浮力を産むという摩訶不思議な機動のことである。

rate先生の記事を読んでいたらヘリを飛ばしたくなったので、今回は積みゲーを崩しがてらご紹介することにした。

Take On Helicopters

本作はARMA2のエンジンを流用したお手軽ヘリパイ体験ゲーである。以前ARMA3の紹介でも触れたがこのシリーズは基本的にサンドボックス(※1)なので、これは言ってみれば開発元が本気で作ったカスタムシナリオの作例みたいなものだ。

※1 幅広い遊び方ができる環境だけを用意して、なにをするかはユーザーに任せるスタイル。

キャリアモードでは新米パイロットとなり、アメリカ西海岸は北部、海と陸地が複雑に入り乱れる街シアトルを舞台に様々な依頼を受け報酬を得ていくといった内容。広大なマップをシームレスで扱える強みを活かし、実に3600km^2もの範囲で実際の都市が再現されている。

Take On Helicopters
Take On Helicopters
ちょいと古いゲームなので流石にグラフィックは見劣りしちゃうけど

それではチュートリアルで基本を学んでみよう。機体に乗り込む前にまずは運行前点検から。メインとテイルのローターは抵抗なく回るか、ピトー管(※2)に詰まりはないかといったことをチェックしていく。

※2 対気速度を測るために外気を取り込む管。別方向に向けた管との気圧差を見る。

最後はエンジンルームを開けて異常がないかの確認だ。車だって猫がもぐり込んでいる可能性はゼロではない。ヘリでは鳥が機内に巣を作っていないとも限らないのだ。

Take On Helicopters
ほんとにあった!

さっき段取りを無視して開けた時は何もなかったので、きっと隙を見て教官が入れたんだと思う。小道具まで用意するとは念の入った指導っぷりである。

気を取り直して、実際の操作に入る前にキーコンフィグという名のカンペを見てみることにする。

Take On Helicopters

なんとも大量の項目が並んでいるが、これはバニラ(※3)のARMAでも大差はない。それらの操作を必要とする乗り物も扱えるというだけで、赤く印を付けたところの4軸+ボタン1個を賄えるならゲームパッドで充分遊べる。フライトスティックがあれば気分は出るが、高価なHOTAS(※4)である必要はない。使用頻度の低い操作は基本的に機内のスイッチを見つめることで操作可能だし、実機だって必要に応じてそれぞれのスイッチに手を伸ばすのだから。

※3 MODや拡張パックによる変更が加えられていない素の状態。語源は多分チョコやイチゴ風味が加わる前のバニラアイス。
※4 Hands on Throttle and Stick 両手をスロットルと操縦桿に置いたまま全ての操作がこなせる、ボタンが一杯ついた入力機器。

ここでちょっと項目名を解説しておく。

ヘリのエンジンは飛行中は常に100%フルスロットルで稼働しており、ローターの回転速度も一定を保っている。揚力、ひいては推力の調整は、ローターブレードの迎え角(ピッチ)の変更によって行うらしい。メインローターだけピッチを変更すると反作用によって機体はくるくる回ってしまうので、メインとテイルをまとめて制御するのがCollective(=集合的な)レバーだ。位置はサイドブレーキだが、車でいうアクセルだと思っていい。

いわゆる操縦桿もメインローターのピッチを変更するが、こちらは回転する内の一部にのみ変化を加える。スティックを前に倒せばブレードが機体後方を通過するときにだけ迎え角が大きくなり揚力が増える。すると機体は自然と前傾姿勢となり、揚力の一部は前進に使われるといった仕組みだとか。周回ごとに変化するのでCyclic(=周期的な)スティックだ。

スティック一本でX軸とZ軸の回転を管理し、Y軸回転=テイルローターのみのピッチ変更は足元のペダルで行う。

なんとややこしい機械だろうか。こんなものを考える奴は間違いなく馬鹿と紙一重の位置にいる。

Take On Helicopters
わんこになって草原を駆けることもできるぞ! ヘリとなんの関係があるのかは不明

さて豪快に脱線したが、話を戻してヘリを動かそう。フリールックモードで機内を見回すと操作可能なスイッチがハイライトされる。カーソルを合わせれば説明も出るので所定の順番で操作していくのだ。

Take On Helicopters
Take On Helicopters
スイッチ類は計器盤の下と天井に、スターターとスロットルはコレクティブレバーに集約されている

ノーマル難易度ではまず電源を入れてスターターのボタンを押しっぱなしにする。エンジンの回転数が12%まで上昇したらスロットルをアイドルに合わせ、回転数が65%に達するのを待ってスターターのボタンを離す。ここで15秒ほど暖気運転をしてからスロットルをフルに。回転数が100%で安定したら飛行可能だ。

もっと凝りたければAPU、つまりメインエンジン始動のための補助動力や、駐機のためのローターブレーキのオンオフを確認したり、衝突防止灯や着陸灯を点けてみてもいい。スティックが中立の時にきちんと安定するように標準の補正量を手動で調整することもできる。

逆にお好みでボタン一発オート始動やオートホバーも選べるが、コクピットをあれこれ眺めて順番にポチポチスイッチを入れていく作業は面倒でもあり楽しくもある。これが熟れてくると、なんだったら乗り合わせたヘリの機長がちょっとテロリストに襲われたりで、急に操縦を頼まれてもなんとかなるような気がしてくる。無論そんなわけはないのだが、気持ちよく勘違いはできる。

Take On Helicopters

仕事内容も民間機らしく単なる人員輸送からクジラの空撮まで多岐に渡るが、やはり真骨頂は離着陸だろう。無駄に手間のかかる発進シークエンスのワクワク感は巨大ロボのコクピットにも通じるものがある。本格的なフライトシムにはちょっと手が出ないけれど、それっぽい雰囲気には浸ってみたい。そんな時にはちょうどいいゲームかもしれない。


なお余談だが、Hind DLCを購入したら機体がなんと400種ほど追加された。そしてその全てがハインドだった。

Take On Helicopters
Take On Helicopters
コクピットの青竹色の防錆塗装はロシア機の証

まず機銃が2種類あり、ハードポイントの武装別に7種、塗装違いが28種程あるので、それだけで組み合わせは2x7x28=392種になる。……やっぱ多いってこれ!

Take On Helicopters

ちなみにこのゲームのDLCは.exeに管理者権限を与えて実行しないとインストールされないので留意されたし。

Take On Helicopters
OSにログインするときの管理者とは別

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