聞いてよドク! 未来でビフが三人に増えちゃったんだ!『Back to the Future: The Game』

ゲームタイトルBack to the Future: The Game
    開発元Telltale Games
パブリッシャーTelltale Games
     定価:2,480円

筆者:GREENER
Steam プロフィール

今回紹介するのは他でもない。記事タイトルの時点ですでにバレバレだが、かつての少年達の心を鷲掴みにした名作映画「Back to the Future」のタイアップゲーム。その名もストレートに「Back to the Future: The Game」だ。直撃世代にとっての版権ゲーム、キャラゲーというのはどうにもマイナスイメージがつきまとうが、そう身構えないで接してもらいたい。ちなみにこの先映画三部作は見ている前提で話を進めるので必要ならTUTAYAでもFuluでも各自で好きに対処すること。

Back to the Future: The Game
始まりはやっぱりこの場面から

開発元のTelltale Gamesはいわゆるポイント&クリック型のアドベンチャーゲームを多く手掛けているメーカーで、やはり海外ドラマのゲーム化でありコンシューマでも発売され幾多の賞を獲得したThe Walking Deadシリーズを作ったところだと言ったらあそこかぁとご理解いただける方も多いでのはないかと思う。

Back to the Future: The Game
適当に選択肢を選ぶだけ

本作もそうしたお得意のADVのひとつで、システムにはこれといって奇抜な点はない。フル3Dのグラフィックにフルボイス。WASDかカーソルキーであてもなく歩かせることもできるが、なにかをクリックすれば勝手に近寄ってアクションを起こすオーソドックスなもの。カメラは多少の首振りはするが、基本的には定点カメラが自動で切り替わる方式。目的とあらすじはいつでも確認できて、ヒントは何段階にも分けて用意されているので当たり障りのないものから核心に迫るものまでお好み次第で使い放題という親切設計だ。過去にこの手のゲームを一本でもやっていれば説明書の類は不要だろう。

ではなにがいいのか。まずキャストである。ドクことエメット・ブラウン博士とマーティの彼女であるジェニファー・パーカー。この二人は映画でそれぞれの役を演じた俳優、クリストファー・ロイドとクラウディア・ウェルズ本人達が声を当てている。「Great Scott!(なんてこった)」の決め台詞ももちろんそのままだ。マーティは新人声優が演じているがこれがまた声質がそっくりで、音源を聞いたクリストファー・ロイドがマイケル・J・フォックスと区別がつかなかったというエピソードもあるらしい。もっとも三ツ矢雄二(と敢えて限定するが、)の吹き替えに馴染んていると余り恩恵はないのだが、少なくとも違和感はまるでない。

またキャラはカートゥーン風というか似顔絵のようにデフォルメの効いた造作だが、不思議とこれが似ている。静止画ではそれほどでもなく、似せすぎるとモデルになった俳優の肖像権とかが発生しちゃうのかなと邪推したくなるくらいの際どいラインにある。けれど動くと表情の作り方が似ているのである。ああそういえばこんな眩しそうな仕草するよな、と妙に納得させられるのだ。

Back to the Future: The Game
手前はこの時間軸でのジェニファー

そしてストーリーがものすごくそれっぽい。トラブル解決のため過去に未来にと奔走し、行った先での些細な行動がまた新たなトラブルを産んでいくお馴染みのドタバタ感は、初めてプレイしているのにお気に入りの本を読み返しているような安心感がある。それもそのはず、脚本の監修に招かれたボブ・ゲイル氏は映画三部作で監督のロバート・ゼメキスと共に脚本を書き、プロデューサーも務めた人間なのである。そのこだわりは細部にまで渡り、改変された時間軸ではキャラ同士の関係を反映してあだ名であるマーティ(Marty)ではなく本名でマーティン(Martin)と呼ばれたりその呼びかけも様々に変化する。おそらくこれは、映画からゲームへメディアを変えはしたが、三部作に続く四作目を目指して作られた作品なのだ。

物語の舞台はBttF3の数カ月後、1986年5月。過去と未来と昨日と今日を行ったり来たりするお話のなかの現代がすでに我々の感覚からすると30年近く前という事実に少々面食らうが、その時代の映画がモチーフなのだからしかたがない。どこかで家族と仲睦まじく暮らしているであろうドクへの想いを馳せるマーティの元に突如デロリアンが飛来する。しかし中に乗っているのはアインシュタインと、「自動帰還装置が無事働いたようだ」というドクの声を吹き込んだテープだけ。ドクの身になにか起きたんだ! という場面から話が始まる。

Back to the Future: The Game
はてこの人は?

ゲームは完成した分から順次リリースされたため全部で5つのエピソードに分割されている。残念ながらPC版に日本語はないが、有志が日本語化パッチを作成中で現在Ep3までがほぼ完了している。かくいう筆者もそこまでしかプレイできていないので、これをきっかけに翻訳への関心や協力者が増えて、一日も早く全てのエピソードを日本語で遊べる日が来ることを願ってやまない。

つづく…

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