レゴブロック・街シリーズ「戦争の起こる街」『ARMA 3』

ゲームタイトルARMA 3
    開発元Bohemia Interactive
パブリッシャーBohemia Interactive
     定価:6,080円

筆者:GREENER
Steam プロフィール

今回ご紹介するのはアクション要素を含む戦争ゲームの極北、戦場シミュレータとも名高いコアな逸品、Arma3だ。開発元であるBohemia Interactiveは、その分社が本職の軍人向けに訓練用シミュレータを納入しているというからその本格志向は折り紙つきだ。

さて一口に戦場シムと言ってもそこから全体像をイメージすることは難しい。そして本作がどんなゲームなのかを簡潔に説明することはさらに難しい。なぜってこれ、題材は戦争だがサンドボックスなのである。

様々な動作ができる人間、部下や敵のAI、車両を動かす仕組み、大量の銃や兵器、広大な土地に聳える山と息衝く街。それらを自由できるミッションエディタ。必要な材料は取り揃えたので後は好きに遊んでくれという、言ってみればこれは「レゴブロック・戦争の起こる街」なわけだ。

ARMA 3
大型ヘリに吊られることで垂直離着陸可能になったA-10さん やったーかっこいい!

それゆえにその捉え方も十人十色。ある人にとってはゾンビが跋扈する世界で生存者同士で争うゲーム。またある人にとってはバギーに土嚢や火砲を貼り付けて撃ちあう馬鹿げたカーバトル。またある人にとっては作戦の立案と移動に二時間以上を費やし実際の戦闘は五分で終わるリアルな軍人体験ゲーム。またある人にとっては神の視点で裁きの雷を落とすRTS。またある人にとってはトーチカを築き押し寄せる敵軍をひたすら撃ちまくる耐久ゲームなのだ。

ARMA 3

そういう訳で本稿では包括的な紹介はすっぱり諦め、歩兵のとれる動作だけをクローズアップし、その多様性を持って本作のマニアックさの一端なりともお伝えして行きたい。

ARMA 3

まずは歩兵が取り得る姿勢である。基本の立ち、しゃがみ、伏せ。ちなみにこれは装備を自由に変更できるモードで、自分の外見が確認できることを利用した自撮りである。なるべくダサい服にしてみた。選んでおいてなんだが、この帽子はない。

それはともかく、Arma3では武器を構えていれば各姿勢からCtrl + WASDキーで頭の位置を上下左右に微調整できるのだ。

ARMA 3
一枚の画像に合成したらなんだか戦隊ものっぽくなった。

Ctrl + Aでは遮蔽物の左から覗き込んで撃ち易いように銃床を左肩に当てる簡易スイッチングスタイルを取っているのが芸が細かい。

ARMA 3

続いてしゃがみ状態での変化。どれもなんだかつらそうである。

ARMA 3

そして伏せ状態からの変化。Ctrl + Sでは頭の位置を下げるためにこんなポーズになる。おかげで照準器は使えないが、車両の下なんかを覗き込める。Ctrl + A/Dは尻の辺りを基点に動くので視点の移動量も大きい。

ARMA 3

さらにまだある。立ちやしゃがみなら手頃な高さの物に対し、伏せていれば地面全てを対象に依託射撃(※1)の姿勢を取ることもできる。バイポッド(※2)を装備していれば自動で展開し、射角が限定されるのと引き換えに無類の安定性が手に入る。

※1 銃を自力で支えず、台などに乗せて預けてしまうこと。
※2 上記画像の下側で、銃から生えている二本の足状の部品。カメラ等に使う三脚の一本足りない版。二脚とも。

ARMA 3

他にも椅子などがなくても座れるあぐら、銃を構えない待機、敬礼といった姿勢がある。待機姿勢は長時間操作しないと勝手に行う暇つぶしモーションの類ではなく、キー入力で切り替える明確な別姿勢だ。主観視点では視界から銃もレティクルも消え、とっさに撃てない反面移動が楽になる。

ついでに言及しておくと、Arma3では銃口と目線の向きは一致させていなくても構わない。銃の向きはそのまま顔だけを振れるのだ。徒歩での余所見運転だって可能だ。

そして装備変更モードでは撮影できなかったが、伏せ以外の全ての姿勢に対してQ/Eでリーンができる。依託射撃を除いても、射撃姿勢だけで35種類ものスタンスがあるわけだ。ちなみに伏せの時のQ/Eは横転しての移動になる。

そろそろみんな「そんなもん本当に使うのか?」と言いたくて仕方がない頃かと思う。だが筆者は使う。

ARMA 3

Arma3では死んだら終わりだとか、できてもリスポンまで600秒(!)待ちといったシナリオは珍しくない。基本的に迅速な戦線復帰には味方の治療を受ける必要があり、万一の場合でもそれが行いやすい環境、つまり遮蔽物の陰で死にたい。

デフォルトの地形によく見られるこういった石壁の名残り。これはきちんと銃弾を防いでくれる草原では貴重な遮蔽物である。

ARMA 3
ARMA 3

だが伏せてしまうと向こうが見えない。しゃがんでしまうとあっという間に撃たれて死ぬ。そこで微調整の出番だ。

ARMA 3

このように被弾確率を最小にしたまま、伏せに準じた安定性をもって射撃することができるのだ。ちなみにこの横からの画像はTPSで前述の余所見機能を使って撮っている。なので首だけは常に画面奥を向いているのだ。


と、ここまでが外見から他人にもわかる動作である。歩兵のとれる動作どころか姿勢の種類だけでほぼ紙幅を使いきってしまった。他にも自分にしかわからない細かい動作はいくらでもあり、例えばエイム。

肉眼での注視、バックアップサイトを使った照準とその注視、スコープを使った照準と息止め、物によってはさらにそのズーム率調整にゼロイン調整、暗視や熱感知との切り替え等々、狙うだけで操作が山盛りだ。ゼロインの概念なんて図を用意したはいいが説明している余裕はなくなってしまった。

ARMA 3
ざっくり言うと狙ったとこに弾が当たるのは特定の距離の時だけってことね

だが姿勢の種類ひとつとってもできることの多さは伝わったのではないかと思う。そしてこれらは「Arma3を遊ぶ上で使わなきゃいけない要素」ではない。先にも述べたが本作はサンドボックスだ。レゴで言えばバケツ一杯のブロックの中からほんの一掴み手にとってお見せしたに過ぎない。意に添わなければ捨て置いて構わないものだ。他にどんなブロックがあり、どんな遊び方ができるのか、それらへの興味の取っ掛かりにして貰えれば幸いだ。

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