失われた時を求めて『Child of Light』

ゲームタイトルChild of Light
    開発元Ubisoft Montreal
パブリッシャーUbisoft
     定価:1,980円

筆者:GECKO
ブログ

Child of Light

今回紹介するゲームは、幼い王女オーロラが失われた王国を求めて旅をする、『Child of Light』というシングルプレイのRPGです。 本作の美点は大きく分けて3つ、「美しいビジュアル」「奥深い戦闘」「儚いストーリー」にあります。 それでは、それぞれ紹介していきましょう。

「水彩画のように美しいビジュアル」

本作における最大の魅力は、この見惚れるような美しい世界です。 天まで届く巨木、静穏な鍾乳洞、自然には個性豊かな獣達が住み、そこに人間の姿はなく、ただ廃墟として文明の痕跡を仄めかす程度です。 このような世界が、水彩画のような滑らかなタッチで描かれ、地の果てまで丹念に描き込まれており、作者のこだわりを感じさせます。 その上、主人公オーロラは、移動中に空を飛ぶことが可能で、これで地下の城から世界樹の頂点まで、心ゆくまでこの不思議な世界を冒険出来るのも素晴らしい。 そうそう、文面で紹介できないのが残念ですが、音楽のクオリティもとても高いです。 視覚のみならず、聴覚にまで物語を訴えることで、優れた没入感を演出しています。

Child of Light

「奥深い戦闘と成長システム」

本作はただ美しいだけでなく、ゲームとしても大変奥深い作品に仕上がっています。 まず、戦闘システムは見た目にもわかりやすい半ターンベースのバトル。 特別な操作は必要なく、落ち着いて適切なコマンドを入力出来ます。 ただ奥深いのが、「タイムライン」というシステム。 敵味方問わず一度技を選択すれば、画面下のバーを「ウェイト」から「キャスト」の順番に左側から右側へ辿り、「キャスト」の右端に到達するとコマンドが発動する仕組みです。 しかし、敵味方問わず「キャスト」の最中に敵側から攻撃を受けると、「妨害!」と表示され、技が不発になってしまいます。 この場合、「防御」コマンドでやり過ごすか、先に敵側の攻撃を「妨害」してしまうことで回避できます。
つまり、大技を出そうと思えば「妨害」されるリスクが高まり、逆に小技で攻めることで相手を「妨害」するメリットがあるのです。 本作の戦闘システムはまさに「攻撃は最大の防御なり」。 どんな強力な敵も、適切な味方に適切なコマンドを与えれば、一方的に「妨害」して倒すことも可能で、常に緊張感ある駆け引きを楽しめます。
それに加え、本作ではスキルポイントで能力やコマンドを修得するビルドシステムに、アイテムを組み合わせて未知なる武器を作り出す合成システムまで完備しており、 好みのキャラクターで戦う面白さや、マップを探索して新たなアイテムを手に入れる面白さなど、低価格のゲームながら「RPG」としてのギミックも十分作りこまれています。

Child of Light
Child of Light

「儚いストーリー」

ロールプレイングゲームの醍醐味といえば、やはり味わい深いストーリーは外せません。 本作におけるストーリーも、仲間の願い、王女の意志、魔女に呪われた街など、プレイヤーを物語の世界へと惹きこむ素晴らしい出来栄えとなっています。 その中でも、本作のストーリーの特色と言えば、全体を包み込む「優しさ」でしょう。 主人公のオーロラは、不思議な世界へと迷いこんだ不幸な境遇でありながら、助けを求める人々には励まし、困難が立ちふさがれば剣をかざす姿は、まさしく「Child of Light」。 彼女と仲間たちとのジョーク交じりの会話も、節目節目に彼らの善意を感じさせるよう作られており、思わず心温まる内容となっています。 更に、道中に落ちている「手記」と呼ばれるアイテムも秀逸で、お伽話のような文体ながら、物語を補完するシリアスな内容で、一層プレイヤーを物語へ惹きこみます。 この絶妙なストーリーテリングと、前述の荘重なビジュアルと相まって、プレイヤーはまるで一冊の絵本を読んでいるかのように、テンポよく物語を進行することが出来るでしょう。

Child of Light

このように、本作はコンパクトながらも、ロールプレイングゲームとして完成された作品となっています。 溶け出しそうな世界、少女の勇気を描いたストーリー、戦略的なゲーム要素。そのどれもが、過不足なく入り混じり、この『Child of Light』を形成しています。 子供の頃に寝る間も惜しんでRPGに打ち込んだことのある方、日々の仕事で癒やしを求めている方、とにかく面白いゲームをプレイしたい方、是非このタイトルを手にとって、その世界に浸ってみてください。

Child of Light

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