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「おまえはヒーローなんかじゃない」隠れた名作『Spec Ops: The Line』

ゲームタイトルSpec Ops: The Line
    開発元Yager
パブリッシャー2K Games
     定価:2,980円

六ヶ月前、ドバイは巨大な砂嵐に襲われ数千人が亡くなった。 コンラッド大佐率いる33部隊は中東のドバイに向かい、生存者の救助に向かったが、二ヶ月ほど前から音信が途絶えていた。 都市を覆う「砂嵐の壁」を突破して、ウォーカー大尉とデルタフォースは消息不明の部隊の調査のためにドバイへ向かった。 そこは砂に囲まれたゴーストタウンと化しており、かつての「中東の宝石」と呼ばれた街は見る影もなくなっていた。 デルタフォースは武装グループと戦闘を繰り広げ、荒廃した市街地へと進行していく。そこで起きていた予想だにしない自体に彼らはまるで砂嵐のように飲み込まれていった。

Spec Ops: The Line

本作は日本語字幕がデフォルトで入っていて、気軽にSteam版でプレイできる。 協力プレイも一応あるが、本当に一応あるだけで大してプレイには影響はない。 シングルキャンペーンが見所で、プレイ時間はおおよそ6時間。 キーボード操作が苦手な人のためにもコントローラーでのプレイもサポートしている。

舞台がドバイという珍しいカバーアクションFPS。 砂漠のど真ん中に建つ高層ビルなどの風景はかなり新鮮。 ゲームとしての特徴は砂を利用したアクションで、砂が溜まっているガラスなどを割ると砂が流れ込んでくるというもの。 しかし本編でその技が使える箇所はかなり限られており、ほとんどの場合はイベントで強制的に使わないといけないことが多く、少々残念。 砂嵐などによる環境の変化で視界が遮られたりするが、これもイベントで起きるものであまり影響しない。

ゴア表現はそこそこ高く、グレネードなどで敵を倒すと体がバラバラになったりする。 難易度自体は結構高めで、割とよく死ぬ。 基本的にストーリー上ではデルタフォースの他の二人のメンバーと共に行動し、彼らに命令をすることができる。 ルーゴはグレネードなどをカバーに入っている敵に目掛けて投げたりでき、アダムズは遠距離から狙撃の支援をしてくれる。 それ以外は特にアクション性で尖った部分はなく、比較的平凡な量産型のシューターである・・・とここまでが表向きのゲームの内容で、実際はまだ言わばジェットコースターに乗る前の話。

Spec Ops: The Line

ストーリーでWP弾(白リン弾)の登場から自体は一変する。 戦争を美化する一般的なシューターに対する批判、主人公のモラルへの問いかけ、正義と悪とはなにか、などがテーマとなる。 現実の世界では自分に選択の余地があるが、このゲームではあくまで自分が起こした決断はストーリーの進行においてほとんど影響しないように作られている。 あくまで開発者の意図した通りにゲームが進行し、自分が起こした決断はその場限りの選択であり、大筋の流れにはほとんど影響しないものである。

一見多数の選択ができる自由度の高いゲームも、結局はその選択肢自体がプログラムされたものに過ぎないことを思い知らされる。 「英雄である主人公」が「敵」を倒し最後にはUSAコールが流れる、などの典型的なシューターに真っ向から反対し、ゲームでの「主人公」と「敵」の関係について考えさせられる。

Spec Ops: The Line

ゴア表現やテーマの重さから万人向けなゲームではないが、ストーリーは非常に深く、あまりゲームでは見れないプレイヤー自身に対する問いかけなどはまるで映画を見ているかのような気分になり、話が展開してからはクリアするまでぶっ通しでプレイしたくなる。 あまり詳細に説明すると楽しみが半減してしまうので非常に回りくどい哲学的な話になってしまったが、自ら是非このジェットコースターに乗って体験して欲しい。

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